福井県議会は10日、予算決算特別委員会を開き、2017年度当初予算案に計上された「第2恐竜博物館整備検討事業」について、基本構想が示されておらず議論できないとして、「必要性をはじめ基本理念や機能、整備・運営の手法、立地場所等についてさらに検討を深める」ことなどを求める付帯決議を賛成多数で可決した。同事業の予算執行は予算決算特別委の了承を得ることとしており、一時凍結となった。

 田中宏典委員(県会自民党)は「第2恐竜博物館の基本構想・計画策定は16年度に予算が計上されているが、構想・計画はまだ示されていない。現段階で新たな予算の計上は必要ないのではないか」と質問したのに対し、理事者は「17年度は施設規模や立地場所などを整理し具体化していく。県議会とも十分議論してまとめていく」と答弁した。

 また県会自民党会長の斉藤新緑委員は、基本構想・計画の素案は示されているものの詳細なプランが議会終了後に提示される点を批判。「維持管理費などの財政見通しが示されないと、造ることへの可否の判断はできない」として、予算決算特別委の理事会開催を求めた。

 理事会では、付帯決議案を提出することを了承。再開された特別委では、第2恐竜博物館の整備検討事業に加え、「日本最大の戦国城下町『一乗谷ミュージアム』化推進事業」について「維持管理費を抑制し、費用対効果を十分に考慮して予算執行に当たる」「大型施設整備事業を進めるに当たっては、早期にその収支見通しを明示する」ことを求める計3項目の付帯決議案を可決した。

 斉藤委員は記者団に対し「(県は)検討は進めればいい。ただ、われわれは県民の将来に禍根を残さないかどうか確認できないまま進めることはしない」と話した。

 第2恐竜博物館事業は、整備事業スキームや効果などを具体化し、民間参画の可能性を検証するとして898万8千円が当初予算案に盛られている。

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