北陸新幹線の京都-新大阪ルートについて南回りと正式決定した与党PT=15日、衆院議員会館

 北陸新幹線でルートが決まっていなかった京都—新大阪について、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は15日、京都府南部の京田辺市を経由する「南回り案」にすることを正式決定した。1973年の北陸新幹線の整備計画策定から43年余りで、すべてのルートが確定した。未着工の敦賀—新大阪の早期開業に向けた建設財源の確保が次の焦点となる。与党PTで遅滞なく議論をスタートさせる方針だ。

 北陸新幹線は金沢—敦賀が2023年春開業予定で、敦賀以西のうち敦賀—京都は昨年12月に小浜市を通る「小浜・京都ルート」に決まっていた。敦賀—新大阪間は31年度の着工を想定し、46年度開業を見込んでいるが、福井県など沿線自治体は早期着工・開業を強く要望しており、着工時期の前倒しができるかが大きな課題となる。

 与党PT座長の茂木敏充自民党政調会長は会合後「ルートが決まったことは一定の前進になるが、実際に完成して本当の効果が出る。整備財源の確保を含めた課題に、しっかり対応していきたい」と述べた。議論の開始時期については「遅滞なく進めたい」とした。

 また国土交通省や鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対し、2017年度当初から詳細なルートや駅の位置を決めるための調査に取りかかり、その後速やかに環境影響評価(アセスメント)の手続きを進めるよう求めたことを明らかにした。

 福井県選出の高木毅衆院議員は「次のステップは早期の整備財源確保。精力に取り組んでいく」と強調。山本拓衆院議員も予算の確保に意欲をみせた。滝波宏文参院議員は「早期開業に向け全力で頑張りたい」と述べた。

 南回りは、京田辺市のJR片町線松井山手駅付近に設置する新駅(地上)を通り、新大阪に至る。当初は東海道新幹線の北側を通る北回り案が有力だったが、与党PT下部組織の検討委は国交省の費用対効果の試算で北回り案と同様に投資に見合うことや、建設費を一部負担する京都府の強い要望を踏まえ、南回りに決めた。

 敦賀—新大阪は、全長約143キロ、建設費が2兆1千億円、工期は15年。全線開業した場合、福井—新大阪は所要時間55分で運賃・料金が6460円、敦賀—新大阪が44分で5700円と試算されている。所要時間は現在の特急より30分以上短くなる。

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