JR福井駅構内に登場した「君の膵臓をたべたい」の表紙絵の大型パネル=17日、福井市

 ベストセラー青春小説「君の膵臓をたべたい」(住野よる著、双葉社刊)の表紙絵のモデルとなり、話題となっている福井市の足羽川の桜並木。ふくい春まつり実行委員会は、同書のファンを呼び込み桜並木を全国発信しようと、同まつりに合わせ特別フェアを展開する。17日には表紙絵の大型パネルがJR福井駅構内にお目見えした。同駅の利用者に一足早い満開の桜を届けていた。

 「キミスイ」の愛称で知られる同書は、「本屋大賞2016」2位に輝き、発行部数は75万部を突破。表紙絵は、同市出身のイラストレーター、loundraw(ラウンドロー)さんが描いた。実写映画も制作中で、一層の人気の高まりが期待される。

 作品ゆかりの地を巡る「聖地巡礼」が全国で流行する中、足羽川にも同書のファンが訪れているという。表紙と同じ満開の桜の時季に多くのファンに訪れてもらい、桜並木の知名度向上を狙う。

 同駅構内には、幅3・6メートル、高さ2・4メートルの表紙絵のパネルがお目見え。構内の一画を春らしくピンク色に染め上げ、利用者の注目を集めていた。訪れた女子高生は「(同書が)学校の図書室で人気なのは知っていたけど、表紙絵が足羽川とは知らなかった」と、興味深そうにパネルに見入っていた。

 まつり期間中(25〜4月24日)は、同市の西武福井店で、ラウンドローさんのパネル展を開催。表紙絵のほか、昨年末に出版した画集の作品10点ほどを展示する。市内書店や市の図書館では、桜並木と同著を紹介する特設コーナーを設ける。

 会員制交流サイト(SNS)を活用したキャンペーンも展開。期間中に足羽川の桜並木を撮影した画像をサイトに投稿し、その画面を市観光案内所で見せると、表紙絵のクリアファイルがもらえる。投稿の際は「♯足羽川」「♯君の膵臓をたべたい」のハッシュタグ(投稿を検索できる目印)を付ける必要がある。先着300人。

 同実行委事務局の小嶋美智代さんは「ネット上では、桜が満開の時季に行ってみようという投稿がいくつか見受けられる」と、同書との相乗効果による観光客増に期待を寄せている。問い合わせは福井観光コンベンションビューロー=電話0776(20)5151。

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