指定暴力団神戸山口組系の暴力団正木組(福井県敦賀市)事務所などに昨年2月、銃弾が撃ち込まれた事件で、実行犯と共謀したとして銃刀法違反(発射、加重所持)の罪に問われている、指定暴力団山口組系中西組幹部で傘下組織組長の福井市、無職野坂利文被告(50)の公判について、福井地裁は17日までに裁判員裁判の対象から除外し裁判官のみでの審理と決定した。決定は2月24日付。

 林潤裁判長は決定理由で、山口組関係者が裁判員に接触し有利になるよう働き掛けたり、対立抗争状態にある神戸山口組が報復したりする可能性を指摘。「裁判員らの生命、身体、財産に危害が加えられ、生活の平穏が著しく侵害される恐れがある。裁判員の選任や職務遂行は困難」とした。

 福井地検は昨年7月に起訴、1月13日に裁判員裁判からの除外を請求。弁護側は除外理由がないと主張していた。初公判は6月2日で、裁判官の合議により同12日に判決が言い渡される。

 福井地裁は、実行犯の大阪市、中西組の傘下組員山本敏行被告(39)の公判も裁判員裁判から除外していた。

 最高裁によると、全国での除外決定は1月末時点で、福岡地裁5件、同地裁小倉支部6件、岡山地裁1件、福井地裁1件となっている。

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