鉄道ジオラマなどがある展示コーナーを新設したJR今庄駅=21日、福井県南越前町の同駅

 改修工事を進めていた福井県南越前町のJR今庄駅舎が26日、リニューアルオープンする。鉄道ジオラマや今庄宿の町並みを紹介する展示コーナー、土産物売り場を新設。観光拠点施設と位置づけ、地区のにぎわい創出を目指す。21日に、報道関係者向けの内覧会が行われた。

 同駅は1975年に供用開始。駅を生かしたまちづくりの核にと、2005年度に同町がJR西日本から駅舎を買収した。改修は、14年度から住民主体で取り組んでいる「今庄宿プロジェクト事業」の中核事業。16年6月に着工し、今年2月に完成した。

 新駅舎は、以前の鉄筋コンクリート平屋建てに、展示コーナーのあるガイダンス施設(約92平方メートル)を増築し、計約399平方メートル。国や県の補助金を受け、総工費は約1億3千万円。増築部分の外壁には町産杉材を用いた。

 駅舎内は、過去と現代を融合させた「和モダン」な空間をイメージ。目玉のガイダンス施設は「宿場町」「鉄道のまち」として栄えた地区を、パネルや映像などで紹介。今庄宿ゾーンには江戸時代末期の町割り図を掲げ、北陸道の難所の峠を越えた旅人たちが休んだことや、旅籠(はたご)をはじめ茶屋や酒屋が並びにぎわっていたことなど解説を添えた。

 鉄道ゾーンには、実際の45分の1の鉄道ジオラマ(縦約1・5メートル、横約2・8メートル)を設置。蒸気機関車(SL)や駅舎のほか、名物の立ち食いそばを食べる人の姿など昭和30年ごろの駅を再現。鉄道が峠の急勾配を越えるための「スイッチバック」の仕組みを紹介する映像もある。

 土産物売り場では、町内の特産品などを販売。観光案内所も設けた。

 同町観光まちづくり課の大霜求己課長は「リニューアルを契機に、観光客誘致に一層力を入れたい」と話している。
 26日午前10時から、同駅周辺でリニューアル記念イベントを行う。

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