夜間通行止めで行われた北陸新幹線の高架橋整備作業=22日午前1時ごろ、福井市高柳1丁目

 2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、高架橋の整備が進む福井市中央卸売市場近くの県道交差点で21日夜、高さ約5メートルの橋脚の上に橋桁を載せる作業が始まった。22日未明には橋桁本体の先端に付けた鉄製の緑色の「手延べ桁」が交差点上に架かり、新幹線の到来を感じさせる光景が広がった。22日夜から23日未明に掛けて作業が続き、コンクリート製の橋桁本体が交差点の上をまたぐ。

 作業が行われているのは同市高柳1、2丁目の福井高柳高架橋(全長約2・6キロ)の建設現場。建設を担う鉄道建設・運輸施設整備支援機構の福井鉄道建設所によると、「押し出し工法」という手法で交差点南側の足場上で造ったコンクリート製橋桁を前方の北側へスライドさせ、交差点をまたいで橋脚の上に架ける。橋桁本体は長さ55メートル、重さ約1500トンという。橋桁の先端に付けられている手延べ桁は、動かした時に重さでバランスを崩し前方に倒れるのを防ぐもの。手延べ桁だけでも長さは35メートルもある。

 21日は午後10時から作業員35人が作業を開始。周辺道路の通行規制を行い、ジャッキなどを使って橋桁を押し出していった。傾きなどを慎重にチェックしながら、22日午前1時ごろには手延べ桁を交差点を完全に覆うところまで移動させた。午前2時半ごろの作業終了までに全体で約40メートル動かした。

 福井高柳高架橋の現場では、このほか3カ所で「押し出し工法」を採用して建設する。同高架橋全体の完成は19年度を見込む。

 
関連記事
あわせて読みたい