福井県おおい町の時岡忍町長(69)は二十六日、町会に辞職願を提出、受理された。再度立候補して「町民の信を問う」としている。同町長は昨年三月、旧名田庄村と合併して誕生した新町の初代町長に無投票で当選したが、わずか一年で辞職するという異例の事態となった。合併以降、町政運営をめぐって一部町議との対立が続いていており、あらためて選挙戦に打って出るためとみられる。

 退職は三十一日付。町長の辞職に伴う出直し選は、町議選と同じ四月十七日に告示され、二十二日に投開票される見通し。

 時岡町長の辞職願は森口忠俊議長を通じて同日午後、定例町会最終日の本会議に報告され、賛成多数で受理された。閉会後、町長は後援会や支持者に辞職を報告。次期町長選に再度立候補し、引き続いて町政運営に当たりたいことを伝えた。

 辞職の背景には、合併協議で生じた大飯、名田庄地域の感情的なしこりなどに端を発した、一部町議との厳しい対立関係があるとみられる。

 本紙の取材に対し同町長は「以前から腹づもりはあった。このままでは(町政が)もたないと思って決断した」と語った。

 同町長は大阪工大卒。奈良市の工作機メーカーや旧大飯町の金属メーカー勤務などを経て、一九九六年に旧大飯町収入役に就任。九九年の町長選に初当選して二期務めた後、昨年三月のおおい町長選にも無投票で当選した。

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