福井工大福井―健大高崎 6回表福井工大福井2死満塁、井上開都が逆転の中適時打を放つ=26日、甲子園球場

 【選抜高校野球2回戦・福井工大福井7—7(延長15回、引き分け)高崎健康福祉大高崎】「打ってくれ」。負傷退場した吉田有哉の頼みに応えない訳にはいかなかった。「大丈夫、打ったるから」。六回2死満塁の絶好機。3番井上開都は宣言通りの走者一掃の逆転打を放ち、二塁上で思い切り右拳を突き上げた。

 「仲間のために」という思いが力になった。三回に右翼の吉田が打球を処理した際に膝を痛め途中交代。ベンチで泣きながら「頼む」と必死に応援する姿に「勝たないとあかんという雰囲気になった」と言う。

 この適時打を含め4安打と大暴れ。「上体に力が入りすぎていた」という1回戦の課題を克服し、「下半身を使った打撃ができた」と手応えをつかんだ様子だ。

 勝敗の行方は再試合に持ち込まれた。「みんなでカバーし合うのがチーム。もうやるだけ」。頼りになる大砲の一振りが勝利に導いてくれるはずだ。

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