実物大で再現する白亜紀後期のジオラマのイメージ。リアルに動く恐竜ロボットや風、音などで臨場感を演出する

 第2恐竜博物館について福井県は28日、基本構想を発表した。常設展示のイメージとして三畳紀から白亜紀まで恐竜と関連の深い五つの時代と地域に焦点を当て、実物大のジオラマで再現することを一例に挙げた。ただ新年度予算に盛り込んだ整備検討費の執行は福井県議会の付帯決議で一時凍結となっている。県は「立地場所や施設規模は白紙の状態。議会と議論を深めながら方向性を出したい」としている。

 整備に当たっての基本理念は、福井県立恐竜博物館(勝山市)の機能拡充とセットで「子どもから大人まで誰もが楽しみながら学べる『世界一のエデュテイメント博物館』」とした。エデュテイメントは、エデュケーション(教育)とエンターテインメント(娯楽)を組み合わせた。

 「恐竜が生きた太古の世界を体感できる施設」とするため、リアルに動く実物大の恐竜ロボットや映像、太古の地面を歩く感触が楽しめる床、風、音で臨場感を演出し、当時の環境を再現することを常設展示の一例に挙げた。整備・運営内容の具体化に当たっては「立地場所、施設規模、概算事業費を整理し、民間参画による事業スキーム、誘客対策、交通アクセスの充実、波及効果などを具体的に検討することが必要」とした。

 県庁で佐々木康男観光営業部長と岩佐浩之ブランド営業課長が会見した。当初は、3月末までに基本構想・計画をまとめて発表する予定だったが、「基本構想を基に議会と議論を重ね、基本計画を詰めていきたい」と説明した。

 立地場所を巡っては、勝山市の山岸正裕市長が県立恐竜博物館のある長尾山総合公園内に整備すれば連携事業を行いやすく、誘客効果が高いと訴え、誘致を求める全区長の署名が西川一誠知事と松井拓夫県議会議長に提出されるなど要望活動が活発化している。この点について佐々木部長は「思いは承っているが、現時点では全くの白紙」と述べるにとどめた。

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