選手たちと優勝の喜びを分かち合うアスレチックトレーナーの小嶋さん(左から2人目)=29日、岐阜県各務原市内

 29日の全国高校選抜大会ホッケー競技決勝で43年ぶりの優勝を果たした福井県の女子丹生。快挙の陰には、選手たちの体のケアをするトレーナーの存在があった。小嶋彩香さん(27)=福井市=は「選手たちを常にベストなコンディションにするのが私の役割。少しでも力になれてよかった」と一緒に勝利の喜びを分かち合った。

 小嶋さんは福井総合病院(福井市)で働く理学療法士。アスレチックトレーナーの資格を持ち、来年秋の福井国体に向け各競技の強化を図る県体協を通じ、2015年にチームに派遣された。16年からメイントレーナーを務める。

 週1回練習に参加するほか、全国大会などに帯同。選手のコンディションを把握し監督に伝える「橋渡し役」を担う。疲労回復に効果的なストレッチ、食事面の指導なども行う。サイドステップなどホッケーに必要な動きを取り入れたウオーミングアップも考えた。

 今大会は激戦が続き、28日の準決勝では疲労がたまっていると感じ、一人一人に時間を掛けてケア。その効果があってか29日の決勝は見違えるような動きで「安心して見ていられた」。試合後は選手自らストレッチやアイシングをやるなど、ケアに意識を持つようになってきたことがうれしい。

 選手との信頼関係が大事と考え、トレーナー2年目からは積極的に声を掛けている。将来のことなどプライベートな話もするようになった。吉田能克監督は「男子だと分からない部分がある。非常に助かっている。もっと来てほしいぐらい」と信頼を置く。

 小嶋さん自身、アルペンスキーの選手だった高校2年生の時にひざを負傷。リハビリで理学療法士の仕事を知った。最近は自分の仕事に興味を持ってくれる選手もいるという。

 「選手と関わり、一緒に勝利を味わえるのが一番。福井国体で優勝できるようサポートを続けたい」と充実感に満ちあふれていた。

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