野外で産卵したとみられるコウノトリのつがい=島根県雲南市(同市教育委員会提供)

 島根県雲南市教育委員会は30日、国の特別天然記念物コウノトリのペアが同市大東町の野外で産卵したとみられると発表した。ペアの雄は、2015年に福井県越前市白山地区で放鳥された2歳の「げんきくん」。電柱に巣を作っており、卵の数は不明だが、順調なら4月下旬にもふ化する予定という。

 市教委などによると、近くの施設に設置した観察カメラの映像から、23日以降、ペアが巣を離れる時間が極端に少なくなり、巣に伏せて卵を温めるような様子や、卵を転がしたりするような特有の動きを確認。兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(同県豊岡市)などと協議し、産卵した可能性が高いと判断した。

 郷公園によると、ペアの雌は豊岡市の人工巣塔を12年に巣立った4歳の個体。野生のコウノトリが1971年に国内で姿を消して以来、野外での産卵は豊岡市などで確認されている。

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