国際物流ターミナルを拡張するための岸壁整備が国土交通省の直轄事業として採択されることが分かった敦賀港鞠山南地区。点線は用地拡張部分=2016年11月、福井新聞社ヘリから撮影

 敦賀港鞠山南地区国際物流ターミナル(福井県敦賀市)を拡張するための岸壁整備が、国土交通省の直轄事業として採択されることが30日分かった。新年度予算に3億4千万円が計上される見通し。2021年度完成を目指す。

 鞠山南地区のターミナルを拡張する2期工事は、日本海側では最大級となる水深14メートルの岸壁を東へ延ばし、近年大型化しているコンテナ船や大型外国客船の安全な入出港と便数増加を図るのが狙い。鞠山北地区でのフェリー、RORO貨物の荷さばき用地不足や、木質チップなどの新たな貨物需要に対応する必要もあるため、西川一誠知事が14年6月に事業化を表明した。

 県が用地を造成し、国が岸壁を整備する計画で、16年度から県はコスト縮減の観点で北陸新幹線の新北陸トンネル工事などで出た残土を使って拡張部分を埋め立てしている。

 だが岸壁整備を担う国交省は「港全体のあり方をしっかり整理する必要がある」などとして、2年連続で事業採択を見送っていた。その後、県と国、港湾利用者らでつくる検討会で事業計画の熟度を高めるのと同時に、直轄事業としての早期採択を求めて国への要望活動を強めていた。

 ターミナル拡張を巡っては石井啓一国交相が今年1月、福井市で開かれた公明党県本部の年賀会あいさつで「前向きに検討する」と述べ、事業採択の期待が高まっていた。

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