野鳥レストランに訪れ、クルミをかじるニホンリス=福井県自然保護センター(同センター提供)

 「わーい、好物のクルミだーい」。福井県自然保護センター(大野市)で、「野鳥レストラン」の“常連客”にニホンリスが仲間入りしている。同センターの松村俊幸所長は「通常は1年に1、2回出合えるかどうか。ほぼ毎日見られるのは貴重」と話す。

 野鳥向けに餌を置く野鳥レストランは冬に開設され、訪れた人が窓越しに鳥を観察できる。ことし1月上旬、周囲の松林の中を駆けるリスを職員が見かけ、誘引作戦に乗り出した。

 松林から餌場までの木にクルミをぶら下げ、2週間近くかけて窓際に誘導。2月に入ると、ほぼ毎日訪れるようになった。午前7〜10時ごろ、多い時には3匹が姿をみせる。松村所長は「愛らしい姿を見た瞬間の感動が『リスが住む森を守りたい』という自然保護の気持ちにつながれば」と期待を寄せる。

 ただ、リスは警戒心が強いため人の気配を感じると餌場に近寄らないことがある。息を潜めてじっと待つことがポイントという。

 同センターの開館は午前9時〜午後5時。野鳥レストランは積雪がなくなるまで開設されている。

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