扉などの修復工事が完了し、かつての雰囲気を取り戻した唐門=福井市の一乗谷朝倉氏遺跡

 福井市城戸ノ内町の一乗谷朝倉氏遺跡の「唐門」の扉がこのほど、54年ぶりの修復工事を終えた。堂々とした気品のある仕上がりで、かつての雰囲気を取り戻した。

 修復されたのは扉2枚とくぐり戸2枚。表面がはがれたり、金具が取れていたりと老朽化が激しかったため、市が1月から工事していた。

 唐門は江戸時代中期に建てられ、現在も大部分は当時のケヤキ材が使われている。扉は高さ2・3メートル、横幅1・1メートルで、くぐり戸は高さ1・1メートル、横幅0・7メートル。できる限り元の部材をそのまま使い、傷みの激しい部分は新しいケヤキ材に取り換えた。

 修復の違和感がないよう、古びた質感を持たせる「古色仕上げ」で色を塗った。金具は全て新調した。事業費は約400万円。

 朝倉氏遺跡保存協会の岸田清会長(69)は「桜の開花もそろそろ。落ち着いた雰囲気の美しい唐門もぜひ見てほしい」と来場を呼び掛けている。桜のライトアップは7日からの予定。

関連記事