お産の仕方について、改めて 考えてみませんか?

今年の夏はとても暑かったですね。ようやくあの狂気じみた暑さも一雨ごとの雨が秋の気配を運んできてくれたのでしょうか、吹く風、鳴く虫の音にもすっかり秋の気配が漂う季節になってまいりました。皆さんはこの夏どのようにお過ごしになられましたか? 私は、治療教育がベースとなりながらそれが更に深め、広められた大型連続講座が目白押しというなかで、老体に鞭打ちながら東京、名古屋、京都と駆け回った夏でした。

東京でのドイツの女医、ミヒャエラ・グレックラーさんによる「医療と教育のつながり」、名古屋でのニュージランドの医師ジェフ・グリーン氏による「人体の内臓システムと7つの魂のタイプを宇宙の星々の関係から知る」、京都での今年で第8回目となるオーストラリアからの治療教育家・バーバラ・ボールドウィンさんによる「治療教育連続講座」、音と動きによって体の形成力に働きかけるというドイツからのオイリュトミスト、ウタ・ディートリクセンさんによる今年で2回目の「治療オイリュトミー講座」。いずれの方も長年第一線で活躍、実践されてこられ、第一人者として講演のため世界を飛び回っておられます。その方々のご指導の元でたくさんのことを学ばせていただきました。ここで学ばせていただいたたくさんの貴重な学びを、折に触れて皆さんにもお伝えしていけたらと思っております。

さて、知人で20年近くもドイツにおられ、もうドイツに永住されるのではないかと思っておりましたところ、「畳の上で死にたい」と日本に帰ってこられた方がおります。
近年は、日本に住んでいても、畳の部屋で生まれ、畳の上で死ねる人は大変少ないのではないでしょうか。そんなことから今回は、お産について皆さんと考えてみたいとおもいます。

お産のことを改めて、そして真剣に考え直してみるきっかけは、8年ほど前の長女の出産にあたってでした。それまでは、保育園では日常茶飯事に、お母さん方の妊娠・誕生には出会っていました。しかし、保育園とお子さんとの本格的な関わりは生まれて何ヶ月かあとの入所するかしないかの時点であって、お産の現場そのものに関わることはありません。ですから出産の現場には、私自身のお産以来、関わることはなかったのです。

娘が出産するそれまでの、約20年近くは出産とはまったく縁がなく遠ざかっていたものでしたから、現在のお産の実情についてはまったくわかりませんでした。ですからその実情を知ることから始めなければなりませんでした。その糸口をどこに求めてよいのか、求め先もわからないままに、まず身近に出産を経験しておられる保護者であるお母さん方にお聞きしてみました。

すると、「助産院で出産」とか、中には「自宅分娩」をする人もいることを聞き、今の時代に? と耳を疑いました。そしてよーくお話しをお聞きすると、現代においてはまだまだほんの一部の人ではあるのでしょうが、人間の本来のあるべき姿としてのお産を、いろいろと調べ、本当に自分がゆだねられるお産の仕方として、助産院や自宅分娩を選んだとのことです。