小学6年生の孫娘(11歳10カ月)の身長について相談します。入学時は116センチと普通より少し小さいぐらいでした。3年生以降、約5カ月ごとに2〜3・5センチ伸びていましたが、昨年9月から今年1月の間は0・5センチしか伸びませんでした。現在は145・5センチ、体重37キロと細めです。食欲はあるようです。成長が止まりつつあるのでしょうか? 成長ホルモン療法についても教えてください。(福井市、80歳男性)

 【お答えします】畑郁江・福井大医学部小児科准教授

 ■二次性徴にも注目を

 子どもの身長は、赤ちゃんの時に最も多く伸びますが、その後保育園から小学校低学年の頃はゆっくりとした伸びが続きます。小学校高学年〜中学校になると性ホルモンが出始め、乳房や精巣が大きくなる、陰毛が生えるなどの「二次性徴」が現れると同時に、急速な身長の伸びがみられます。そして2年ほどかけて大人と同じような体つきになるにつれ、徐々に伸びが少なくなり、やがて止まっていきます。

 お孫さんは身長の伸びが少なくなっているようですが、二次性徴はいかがでしょうか? 2年程前から乳房が発育し、すでに月経が始まっているようであれば、骨も大人の骨に近づき、成長が完成してきたものと判断されます。小柄ではありますが、年齢からみて正常範囲の成長、成熟経過と考えてよいでしょう。

 一方、二次性徴による変化がそれ程進んでいないのであれば、いまだ成長の途中と思われます。二次性徴の始まる前の女児の平均的な1年間の身長の伸びは約6センチですので、それに比べると、お孫さんの最近4か月間の伸びはやや少ないようです。短期間では判断が難しいですが、今後も伸びの少ない状態が続く場合は、成長を妨げる病気が原因となっていることもありますので注意が必要です。

 ■平均大きく外れる場合は検査

 身長とその伸び率について平均との隔たりが大きい場合には、詳しい検査をして原因を調べます。その結果、成長ホルモン分泌が低下していると診断された場合には、不足している成長ホルモンを補う治療によって改善が期待できます。他にも生まれたときの週数の割に小さくてその後も低身長が続く場合や、軟骨無形成症、ターナー症候群、プラダー・ウィリー症候群、慢性腎不全による低身長と診断された場合には、成長ホルモン治療が行われます。それぞれにおいて、治療を開始するための診断や身長の基準が決まっており、お孫さんの身長はそれらの基準には該当していません。

 ご家庭で判断が難しいときには、これまでの成長の記録を持って小児科専門医に相談してください。

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