ふるさと納税の返礼品に越前がにを用意したことをPRするチラシの図案=7日、福井県坂井市

 福井県坂井市は、本年度からふるさと納税の返礼品に導入する特産品で、寄付額50万円以上の寄付者に越前がにの最上級ブランド「極(きわみ)」と皇室献上用に使える厳選されたズワイを用意した。国が返礼品競争の過熱に歯止めを掛けようとする中、市は「納税してくれた人に誠意を示したい」と“真打ち”を起用。まちづくりなど事業推進の起爆剤になることを期待している。

 市は、住民が提案した事業ごとに目標額を設定し、ふるさと納税の寄付を募る方式を採用している。これまで返礼品は市内宿泊施設の利用券のみにしていた。

 しかし、返礼品競争の過熱で他の自治体への納税額が市への寄付額を上回っていたことから、本年度から返礼品に特産品などを導入。越前がにをはじめ、コシヒカリや若狭牛など市内36事業者の172品目を用意した。

 越前がにを仕入れる三国魚商組合によると「極」は生の状態で重さが1・5キロ以上、甲羅幅14・5センチ以上、爪幅3センチ以上の基準を満たしたズワイ。皇室献上用は大半が1・3キロ前後で「極」には認定されないが、ズワイの中でも最高級品となる。同組合の竹内修治組合長は「市のために、自信と責任を持って選び抜いたズワイを用意する」と意気込んでいる。

 水揚げが少ないことから、市は募集者を少数に限定する方針。返礼時期は入荷に左右される。

 市によると、納税額に対する返礼品の金額の割合は平均36%。市は「金額を3割以下に抑えるとする国の目安はあるが、特産品で寄付者に対する最大限の誠意を示すことが肝要」としている。

 市が本年度、寄付を募る事業は▽丸岡城址復元▽Uターン就職者の奨学金返済支援▽竹田川源流付近の森林への遊び場整備—など8事業となっている。

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