一筆啓上賞のテーマ「『母』へ」を発表する宮下奈都さん(左から3人目)ら=10日、福井県坂井市一筆啓上日本一短い手紙の館

 福井県坂井市と丸岡文化財団は10日、日本一短い手紙「一筆啓上賞」の今年のテーマを「『母』へ」と発表し、募集を開始した。1993年の第1回「母」と同じテーマとしたことに坂本憲男市長は「25回の節目を迎え、ここで一度原点に戻るべきだと思った」と話した。10月6日まで思いのこもった片道手紙文の作品を募る。

 「母」は往復書簡方式を初採用した第11回(2003年度)のテーマにも使われた。

 同市一筆啓上日本一短い手紙の館で開かれた発表会見には、選考委員を務める福井市在住の作家宮下奈都さんらが出席した。坂本市長は「子どもから大人まで書きやすく、書きたいテーマでもあると思う」と述べた。

 宮下さんは「母は特別な存在。一見書きやすそうだが、いざ自分が書こうとすると書きにくいかもしれない」と語った。自身の3人の子どもから手紙をもらった経験にも触れ「手紙は私の宝物です」と話した。

 募集するのは40字以内の片道手紙文。応募資格は問わないが、未発表作に限る。応募数に制限はなく、封書1通につき1作品とする。大賞5点をはじめ入賞計140点を予定している。選考は宮下さんのほか、シンガー・ソングライターの小室等さん、詩人の佐々木幹郎さんらが当たる。

 11日からは、福井県立若狭図書学習センター(小浜市)にも募集コーナーを開設する。

 同賞は前回までで、国内外から総数約133万通の応募があった。応募先は〒910−0298、福井県坂井市丸岡町 一筆啓上賞「母」へ係。問い合わせは丸岡文化財団=電話0776(67)5100。

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