発足式の後、配備された装備品を点検する山岳救助隊員=11日、福井県警本部

 福井県内を含め全国的に山岳遭難が増加傾向にある中、県警は本年度、救助体制の強化に向けて山岳救助隊を新設し11日、県警本部で発足式を行った。県内の山事情に明るい登山経験豊富な精鋭6人が、定期的な訓練により技能をさらに高め、現場では警察署員らを指揮。技能指導も行い県警全体の能力を向上させ、万一の際に速やかに人命救助できるよう備える。

 山岳救助隊は、隊長を務める県警地域課の谷口敏英・地域指導室長(52)ら地域課員3人と、勝山、大野、福井3署から1人ずつの計6人で構成している。設置は4月1日付。

 設置初日に大野市の荒島岳で男性2人が滑落した事故があり、隊員3人が現場に急行。長井浩太郎隊長補佐(46)=地域課=が指揮所に入り、先行する大野市消防本部の救助隊との連絡に当たった。2人は機動隊員10人と入山し、指揮を執りながら救助に向かった。

 発足式では、赤色の隊服に身を包んだ隊員を前に、猪原誠司本部長が「日ごろの準備を万全にし、安全に十分配慮して活動してほしい」と訓示。長井補佐は「山岳救助隊員としての自覚と責任感を堅持し、訓練や救助に取り組む」と決意表明した。

 装備品が新調され、隊員たちはストック、スノーシュー、ロープなどを入念に点検していた。

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