森下裕氏(左)、上野寛二氏(右)

 11日告示された任期満了に伴う福井県若狭町長選は、現職で無所属の森下裕氏(68)=大鳥羽=と、無所属新人の上野寛二氏(77)=鳥浜出身、愛知県岡崎市=が立候補。雨の中、2005年に町が誕生して以来、初の選挙戦の火ぶたが切られた。

 同町鳥浜にある森下氏の選挙事務所には、シンボルカラーの緑のジャンパーや鉢巻きを身に着けた約400人(陣営発表)が駆け付けた。代理人による立候補の届け出を終え、森下氏は午前8時35分ごろ登場、出陣式で第一声を発した。

 「町民が幸せな暮らしを送れるよう健全な町政運営をすることが私の使命」と力強く述べた森下氏。2期8年の実績としてハード整備や、政治信条「みんなで創るみんなのまち」に基づき地域の課題を吸い上げる小学校単位の「地域づくり協議会」を設けたことを強調。「住民意見を吸収し町政に反映させる。知恵を持った若者などの地域発信力を生かし若狭町を全国、世界にPRしたい」とした。

 重点を置く2本柱の政策に交流人口の拡大を念頭に置いた地方総合戦略の推進、嶺南を中心とした市町との広域連携を掲げた。「交流人口増加は経済を活性化する一つの手段。三方五湖や熊川宿など点在する魅力に磨きをかけるとともに、各市町との連携で十分な住民サービスを提供しながら行政コストを下げたい」と3選後のビジョンを語った。

 山崎正昭参院議員や地元選出の中川平一県議、県内市町の首長ら11人が応援に駆け付け、全員で「頑張ろう」を三唱。支持者らの拍手を浴びて遊説に向かった。

 上野氏は自身で立候補の届け出を終えた後、町役場三方庁舎前で意気込みを語った。支持者の姿はなかった。

 自宅のある愛知県岡崎市から車で若狭町入りした上野氏。車に手書きの名前を掲げ、一人で選挙カーを走らせた。高レベル放射性廃棄物の最終処分場受け入れや、原発事故に備えた有料トンネルの建設などを公約に掲げており、JR三方駅では四つの公約が入ったポスターを掲示板に貼って支持を訴えた。

 【公約】

 ■森下裕 候補
一、総合戦略と交流人口増加政策の推進 
一、災害に強いまちづくり
一、歴史遺産や伝統文化の継承 
一、福祉・保健・医療の一体化推進 
一、後継者や人材の育成による観光・農林漁業対策
一、里山里海湖の景観整備 

 ■上野寛二 候補
一、高レベル放射性廃棄物の最終処分場受け入れ
一、沖縄米軍の一部受け入れ
一、原発事故に備えた有料トンネルの建設 
一、家庭用電気料金への補助 

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