みこしに悠然と腰を下ろす継体天皇。馬に乗って精悍(せいかん)な表情の柴田勝家公…。十四日、福井市中心部で繰り広げられた「越前時代行列」は、古代から戦国、幕末の本県の偉人が次々登場、”歴史の旅”へ観客をいざなった。

 福井県庁前で出陣式が行われた後、九団体約四百人の音楽パレード隊を先頭に、継体天皇行列、新田軍、朝倉軍、松平軍、柴田軍の十七隊約七百人が続いた。コースは、県庁から駅前電車通り、中央大通りへ抜け、足羽川河川敷までの約一・五キロ。「行列が間延びする」との課題を解消し、参加者の負担も軽減するため、昨年までの約二・二キロから短縮した。

 この日は時折小雨が降り、日中の最高気温も一三・七度と平年より三・九度低いあいにくの天候。それでも盛大な時代絵巻を一目見ようと、大勢の家族連れらが人垣をつくった。

 継体行列は、継体天皇をはじめ母・振媛(ふりひめ)、后妃、皇子ら総勢約百人。古代衣装をまとい行進した。継体をまつる福井市の足羽神社の馬来田善準さん(39)が継体役。立派なあごひげをたくわえ、黄金の冠をかぶって「継体は郷土の誇り。市民に知ってもらいたい」と威風堂々。振媛役の万久弘子さん(41)=福井市=もしとやかに歩いた。

 勝家公役の俳優沢村一樹さんは、表情りりしく勇ましい姿。沿道の声援に手を振って応えた。お市の方グランプリの竹内百恵さん(23)はあでやかな衣装に身を包み、山車から笑顔を振りまいた。足羽川河川敷の特設ステージでは、到着した各隊が殺陣や火縄銃の試射などを披露。”沢村勝家公”が「千百人は無事行列の大役を終えた。これにて越前安泰」と締めくくった。

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