4月で開業10周年を迎えたアオッサ。年間来館者200万人を昨年度初めて達成した=15日、福井市手寄1丁目

 2007年4月、福井市手寄1丁目に開業した官民複合ビル「アオッサ」。かつては「駅裏」と呼ばれていたJR福井駅東口活性化の拠点と位置付けられ、曲折を経ながらも10年の歩みを進めてきた。16年度は開業以来目標だった年間来館者200万人を初めて達成。西口のハピリン開業効果とみられ、東西の再開発ビルの連携が今後も期待される。

 1〜3階の商業フロアは開業当時、2階テナントのオープンが間に合わず、その後も退店が相次ぎ空きスペースが埋まらない状況が続いた。地権者代表としてビルの運営主体となるアオッサ管理組合の管理者を務めてきた牧野正武さん(74)は「それが一番の悩みだった」と振り返る。

 フロアの管理運営体制を変えながらテナントを受け入れ、現在のフロア面積に対する出店率は約9割。ファッションや雑貨、飲食店のほかビジネススクールなどが入居している。4〜6階は桜木図書館などの市施設、7、8階は大学連携センター「Fスクエア」や福井県県民ホールなどの県施設で構成。公共施設の利用状況は順調に推移し、ビル全体の活性化をけん引してきた。

 10年間の合計入館者数は1733万4千人。197万4千人が訪れた初年度以降は160万〜180万人台にとどまっていたが、16年度に209万2千人を記録した。市施設活用推進室は「昨年4月にハピリンが開業して人の流れが生まれた」とみている。

 「右肩上がりで10年の節目を迎えることができてうれしい。最初の苦労を思うと感慨深い」と牧野さん。「『駅裏』と呼ばれていた時代から見れば、東口はアオッサのおかげで様変わりした。ハピリンとの相乗効果で人が人を呼べるように、連携を密にしていきたい」と語った。

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