ITなどベンチャービジネスを起業する卒業生の増加を受け、福井高専が設立準備を進めてきた起業支援オフィス「アントレプレナー(起業家)サポートセンター」が完成。十七日記念式典が開かれた。全国の高専で初めて起業家育成のカリキュラムを組み、センター入所者や在校生に対し教職員や外部講師が適切にアドバイスする。鯖江市も市内に事務所を構える起業家に家賃補助するなど全面支援。産学官が連携して若手起業家を育てていく。

 サポートセンターは、同校地域連携テクノセンターの三階にあり広さ約百七十平方メートル。六つのブースと会議室がある。分野を問わず入所でき月々の使用料は在校生が二千三百円、それ以外は四千六百円で電話、インターネットの使用料は無料。入所期間は二年以内となる。

 既に、専攻科生二人と同校メディア同好会、卒業生でIT企業「モノバイト」社社長、宮川栄一さん(28)=越前町=が入所。人材派遣企業の創業を目指す学生らからも問い合わせがあるという。

 入所者は、同校教職員をはじめ大学教授、銀行の起業指導専門員らアドバイザーの指導を受けられる。パソコンや機材など同校の設備も使うことができる。鯖江市もセンター開設に合わせ、センターを出て市内で事務所を構える起業家に最大月五万円の家賃補助をする「IT起業者市内定着促進事業」を立ち上げた。

 十七日開かれた式典で駒井謙治郎校長は「起業家が間近にいることで実践的な技術者育成に拍車が掛かる」とあいさつ。牧野百男市長は「入所者が鯖江市に事務所を構えてくれるよう期待している」と述べた。

 宮川さんは「センターで新たなビジネスモデルを構築し、事業を拡大したい」と意欲を見せている。

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