水揚げされたふくいサーモン=17日、福井県おおい町大島

 福井県が生産量日本一を目指し養殖しているトラウトサーモン「ふくいサーモン」の水揚げが17日、同県おおい町大島の大島漁協前岸壁で始まった。同町では2季目を迎え、今季のサーモンは平均して全長約60センチ、重さ2キロと昨季より10センチ、0・5キロ大きく育った。水揚げ量も昨季の16トンの6倍となる約100トン、約5万5千匹を見込んでいる。水揚げされたサーモンは選別作業を経て、18日から県内のスーパーなどに出荷される。

 養殖は県内3カ所で行われており、大島では、地元漁協と県漁連、福井中央魚市(福井市)などで構成される「福井沖合養殖振興組合」が昨年から実施している。

 昨季は大小2基のいけすを使っていたが、今季は両方とも直径25メートルの大型のものにした。いけすは同岸壁から約400メートル沖合に設置。大野市内の施設で1匹300グラムに育った稚魚計約7万5千匹を半年間、海面養殖した。

 今季から試験的に光を当てたり、餌を与え続けたりして成長を促した。効果が表れ、中には約3キロの大物も見られた。

 この日は午前5時から、同組合員と県職員ら約10人が水揚げ作業に当たった。岸壁に移したいけすから計約500匹を網ですくい、1匹ずつ生け締めした。サーモンが暴れると肉質が悪くなるため、今季から網ですくう際に電気ショックを与えて暴れるのを抑えた。また鮮度を高めようと、保存するタンクの海水氷を増やした。

 水揚げは5月中旬まで行う予定。福井中央魚市冷凍部の吉田祐記次長は「さまざまな改善など、みなさんのご協力のおかげで今のところ成長は順調。生鮮な状態で召し上がっていただきたい」と話していた。

 県内のサーモン養殖は福井市の鷹巣沖で3季目、小浜市の宇久漁港では昨年12月から始め、4月24日から初出荷を行う。県は将来的に、県全体で年間400トンの出荷を目標にしている。

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