福井県内の男性に届いた架空請求詐欺とみられる不審なメール

 福井県警が1〜3月に認知した特殊詐欺の被害額が7千万円を超え、前年同期に比べ5倍以上に増えている。年間で最も被害額が多かった2014年(2億8540万円)に匹敵するペースで、手口はオレオレ詐欺や架空請求詐欺が突出。電子マネーカードを悪用した詐欺被害も増えている。県警は「人ごとと思わず危機意識を持って」と注意を呼び掛けている。

 県警によると、1〜3月に認知した特殊詐欺被害額は、前年の1379万円を大きく上回る7099万円。このうちオレオレ詐欺は10件3862万円で、前年比7件3562万円増。架空請求詐欺は9件2652万円で、7件1822万円増えた。ギャンブル必勝情報の提供などを名目にした詐欺被害も1件534万円あった。

 4月に入ってからも、実在する息子の名前をかたって金が必要と泣きつくオレオレ詐欺2件1500万円、有料動画の閲覧歴や有料サイトの登録があると偽る架空請求詐欺2件416万円、医療費の還付金詐欺1件100万円などの被害が発生。架空請求詐欺の被害者はいずれもコンビニで電子マネーカードを購入し、番号を相手に教えていた。

 被害防止に向け県警は2月から、認知した特殊詐欺の被害額や手口を積極的に公表、注意喚起に努めている。登録した番号以外から電話が掛かってきた場合、会話の内容を自動録音すると相手に警告する通話録音装置を県内各署で無料貸し出しもしている。

 県警生活安全企画課の山本泰弘・犯罪抑止対策官は「自分はだまされないと思っている人ほど、いざ電話が掛かってくると信じてしまう。少しでも怪しいと思ったら、ためらわず電話を切ってほしい」と話している。

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