大宮エリーさん(中央)の解説を聞きながら作品を鑑賞する来場者=福井県あわら市の金津創作の森

 多彩な顔を持つクリエーター大宮エリーさん(41)の絵画作品を紹介する北陸初の個展「This is forest speaking〜もしもし、こちら森です」(福井新聞社共催)が22日、福井県あわら市の金津創作の森で開幕した。自然の神秘的なエネルギーを視覚化した大画面のアクリル画が初めて一堂に並ぶ大規模展で、会場を囲む新緑の森にもインスタレーション作品を展示。スケールの大きな“大宮ワールド”が訪れた人々を魅了している。

 大宮さんは東京大薬学部出身で、大手広告代理店を経て独立。作家や脚本家、映画監督、ラジオパーソナリティーなど多方面で活躍している。画歴は約5年ながら、村上隆さんや奈良美智さんら世界的なアーティストを発掘した画廊経営者、小山登美夫さんらに高く評価され、全国各地で個展を開いている。今回の展覧会はアクリル画のほか、ドローイング、初公開の陶作品など57点を展示している。

 初日はギャラリートークがあり、多くの大宮ファンが詰めかけた。大宮さんは、ハワイ島でマグマが海に流れ落ちる光景を目の当たりにし「この赤が地球の愛なんだと思って、涙が止まらなかった」と絵筆を執った「A DIRECTION」(2013年)など、各作品の制作エピソードを披露。「言わなければ分からないはずの感情が見た人に伝わることがある。そこが絵の面白さ」と語った。屋外へ繰り出し、森の精霊を描いた幕をスギの木に取り付けた組作品など、現地制作3作品についても解説した。

 23日午後1時半からはヒップホップユニット「TOKYO No.1 SOUL SET」の川辺ヒロシさんのDJによるライブペインティング(先着100人)、サイン会(整理券配布)がある。

 6月11日まで(月曜休館)。館内は写真撮影が自由。スマートフォンの無料アプリを利用した音声ガイドも導入し、大宮さんが吹き込んだ主な作品の解説などを聞くことができる。一般800円、大学生500円、65歳以上400円、高校生以下無料。問い合わせは金津創作の森=電話0776(73)7800。

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