第138回北信越高校野球福井県大会1回戦・北陸―敦賀気比 延長11回裏北陸2死二塁、藤田の左越え適時打でサヨナラのホームを踏み、喜ぶ二走山内佑真(右)=福井フェニックススタジアム

 【北信越地区高校野球福井県大会1回戦・北陸2—1敦賀気比】土壇場で発揮する力こそ本物の実力だ。昨年の甲子園に出場した私立同士の対決は、北陸が九回2死から追いつく粘りを見せ、敦賀気比に延長十一回サヨナラ勝ち。谷津田伸二監督は「我慢して、ここというところで打ってくれた」と選手をたたえた。

 頼りになったのは「経験値が高く、勝負強さを持っている」(谷津田監督)という昨夏の甲子園メンバー。0—1の九回2死一、三塁で主将の八木雅也に打順が回ってきた。

 中学時代はチームメートだった相手先発の鷲尾拓也を打ちあぐねていたが、「負けたくなかった」。4球目をしぶとく中前に運び、土俵際から押し戻した。谷津田監督は「調子が上がらず悩んでいたが、この1本で変わるはず。4番が打てたのは大きい」と喜んだ。

 十一回2死二塁で打席に入った藤田圭亮も甲子園組の一人。「守備でエラーしたので打撃で返したかった」。スライダーを鋭くたたくと、打球は左翼手の頭上を越えた。二塁走者の山内を八木らが本塁に迎え入れ、歓喜の輪ができた。

 「私学対決で注目される中、勝てたのは自信になる」と谷津田監督。北信越大会、さらに夏に向け弾みがつく価値ある1勝だった。

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