福井県内企業の担当者(右手前)から海外事業展開などについて話を聴く外国人留学生=22日、福井市の県国際交流会館

 福井県内の大学などで学ぶ外国人留学生を対象にした県内企業の合同説明会が22日、福井市の県国際交流会館で開かれた。留学生対象の合同説明会開催は県内初で、製造業を中心に23社がブースを設置。参加した約60人の留学生は、各企業の海外事業展開などについて熱心に耳を傾けた。

 福井銀行、福井商工会議所、県、県国際交流協会が主催。県や福井銀行の海外支援部門の担当者によると、県内の外国人留学生はアジア地域を中心に約350人いるが、県内での就職者は毎年数人にとどまっている。一方、海外展開を進める県内企業は現地のリーダー候補となる留学生の採用を探りながら、接点が少ない悩みがあり、両者を結び付けるために企画した。

 各ブースでは企業の担当者が事業内容や採用後にどのような部門で働いてもらうかなどを説明した。鯖江市の設備機械製造会社は「鯖江から中国など世界を相手に取引していることを知ってもらいたい」と事業内容を詳しく紹介。坂井市の織物製造販売会社は「本社の製造現場や日本文化を知った上で、海外の拠点で活躍してくれる人材を求めている。県内の留学生は狙いに合致している」と話し、説明会開催を歓迎した。

 中国・広州市出身で福井大大学院工学研究科の江沛森(ジャンペイセン)さん(24)は「日本語と中国語、英語などが話せるので、語学力を生かした仕事に就きたい。福井県の企業をもっと知りたい」と製造業を中心に回った。ベトナム出身で福井工大工学部4年のゴ・バン・ティエンさん(24)は「福井県の会社でベトナムに事業所など拠点がある会社が第一志望」と言い、大学1年から暮らして愛着のある福井と母国を結ぶ仕事に意欲を示していた。

 県産業労働部の山元清隆企画幹は「福井県に留学している優秀な人材に県内企業に就職してもらい、企業にとっても海外展開に弾みがつけられるよう継続的に支援していきたい」と話した。

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