郵便局長からトランペッターに転身した谷口さん=25日、福井県坂井市

 郵便局長だった福井県坂井市の56歳の男性が、トランペッターとして第二の人生を満喫している。収入は激減したものの、中学時代からの夢をかなえ「満員の大舞台でソロ演奏し、同じ世代の人に勇気を与えたい」と意気込んでいる。

 男性は谷口浩和さん。小学6年でトランペットを始めた。丸岡中吹奏楽部で全国大会に出場し、プロの夢を持った。陸上自衛隊少年工科学校入学後も熱心に練習し上達。精鋭が集う陸自中央音楽隊に誘われた。同校を卒業し19歳で帰郷。郵便局に勤務し47歳で福井中央郵便局副局長、51歳で丸岡郵便局長となった。

 仕事の傍ら、県内を代表するサックス奏者白井淳夫さん率いる「白井淳夫スヰンギンバンド」や「金津JAZZ倶楽部」などに所属し、演奏を続けてきた。

 年とともにトランペット漬けの生活をしたいとの思いが強くなり、53歳だった2014年、次男の就職を機に退職。仕事は嘱託で続けていたが、今年からはトランペットのみを収入源とし、「本当の意味でプロになれた」(谷口さん)。

 芸名は、イタリアの一流トランペッター「ニニロッソ」にちなみ「タニロッソ」。所属バンドの公演をはじめ、祭りや結婚式、パーティーでのソロ演奏など年間50ステージをこなす。ジャズはもちろん、国内外のヒット曲や演歌、アニメ曲、童謡などレパートリーは豊富。会場を盛り上げるファンファーレや表彰式のBGMにも応じる。このほか個人レッスン、中高吹奏楽部での演奏指導もこなす。合間に練習を重ねトランペット一色の生活。「収入は激減したが、夢見た生活を過ごせている。もっともっと頑張って、同世代の励みになりたい」と話している。

 これまでの演奏活動は、動画投稿サイトで「タニロッソ」で検索すれば見られる。

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