ズワイガニ(資料写真)

 カナダから冷凍したズワイガニなどを輸入する際に虚偽の申告をして約2700万円を脱税したとして、福井地検は28日、関税法違反と消費税法違反、地方税法違反の罪で東京都港区、無職岡田正純元社長(62)を在宅起訴したと発表した。3月28日付。地検は岡田被告の認否を明らかにしていない。

 大阪税関が2016年1月に告発していた。起訴内容は10年6月〜14年9月にかけ、134回にわたって冷凍カニなどを輸入する際、実際の輸入価格を下回る虚偽の申告を行い、約2700万円を免れたとされる。輸入価格は事後に決定することになっていたにもかかわらず約45億4千万円と申告し、実際の価格が約48億1千万円と確定した後も差額を申告しなかったという。

 岡田被告は福井県坂井市の会社=解散、別の会社が商号などを継承=で代表取締役として業務全般を統括。複数の関係者によると、この会社は1874年創業の老舗で、同被告は創業者の親族にあたるという。1987年11月に株式会社となりカナダ産ズワイガニを主とした水産物の仕入れ、加工、輸入、販売を行ってきた。同被告は少なくとも90年代〜2000年代前半にかけ、年間の所得税額1千万円を超える高額納税者だった。

 投資ファンド(東京)が出資する東京の会社が全株式を譲り受ける形で吸収合併し、元の会社は2016年10月に解散した。

 現在の会社は坂井市の社屋をそのまま活用。商号を継承し、ズワイガニの輸入販売などの事業を引き継いでいる。

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