原子炉へ入れるため、クレーンでつり下げられる1体目の燃料=28日、福井県高浜町田ノ浦の高浜原発(代表撮影)

 関西電力は28日、5月中旬の原子炉起動を目指す高浜原発4号機(加圧水型軽水炉、出力87万キロワット)=福井県高浜町=の原子炉に燃料を装荷する作業を始めた。約1年3カ月ぶり。4号機としては初となるプルサーマル発電に向け、プルトニウム・ウラン混合化合物(MOX)燃料4体を含む157体を入れる。作業が順調に進めば、5月1日に終える見込み。

 4号機は2016年2月に再稼働したが、3日後の発電・送電を開始する作業中、原子炉が緊急停止し発電することはなかった。同年3月には、大津地裁が高浜3、4号機の運転を差し止める仮処分を決定したため、同年8月に燃料を取り出した。

 28日はMOX燃料1体を含む8体(午後4時現在)を装荷した。原子力規制庁の検査官3人と県原子力安全対策課の担当者2人が立ち会う中、協力会社の作業員ら13人が正午から作業を開始。使用済み燃料プールの中で、クレーンで1体ずつゆっくりとつり上げて、原子炉に移すコンテナに挿入し原子炉に入れていった。作業は24時間態勢で続けられる。また、原子炉起動に向け2次系配管内の洗浄などの作業も始まった。

 燃料装荷後は、ゴールデンウイークを返上し、原子炉容器の上ぶた(直径約4・6メートル、高さ約2メートル、重さ約56トン)の取り付けなど原子炉容器の組み立て作業を行う。

 関電は5月下旬に発送電を開始し、6月中旬の営業運転を目指す。3号機は5月中旬に燃料装荷し、6月上旬に原子炉を起動、7月上旬の営業運転を見込んでいる。

 関電の岩根茂樹社長は28日、大阪市で開いた定例記者会見で「安全最優先で緊張感を持って作業を進める。運転再開を確実に行い、安定運転を続けることが信頼につながる」と述べた。

 高浜3、4号機を巡っては今年3月の抗告審で、大阪高裁が大津地裁の決定を覆し、2基の運転を認める決定を出し、運転再開できる状態となった。

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