黄砂で白くかすむ福井市街=2016年4月

 中国大陸から偏西風に乗って飛来する黄砂。毎年3〜5月は偏西風が強く、量が多くなる。黄砂は花粉よりも粒子が細かく、喉や気管支に入り込むと、アレルギー症状が悪化するケースがあることが近年分かってきた。ぜんそくやアレルギー性鼻炎の患者らに対し、医師は▽マスクをする▽洗濯物は部屋干しする−などの対策を呼び掛けている。

 黄砂はゴビ砂漠やタクラマカン砂漠など中国大陸の乾燥地帯で舞い上がった砂が、上空の風で運ばれてくる現象。黄砂自体はアレルギー物質ではないが、気管支ぜんそくや花粉症などアレルギー性鼻炎の悪化につながる。黄砂の主成分である二酸化ケイ素をはじめ、黄砂の粒子にくっついてくる細菌や真菌、大気汚染物質などがアレルギー反応を強めるという。

 福井県済生会病院(福井市)の呼吸器を専門とする白崎浩樹内科部長は「黄砂の粒は花粉よりも小さいので気管支に侵入しやすい。ぜんそくの患者の20%が悪化するとみられている」と話す。花粉症の症状のあるぜんそくの患者は特に悪化しやすいという。

 また、黄砂シーズン中は小児ぜんそくの発作による入院が増加するとのデータがある。中国や韓国では心血管疾患、脳卒中、心筋梗塞の患者が増えるという報告もある。

 対策としては花粉症と同様に▽外出時はマスクをする▽窓やドアの開閉を控える▽洗濯物は部屋干しにする▽室内では空気清浄機を使用する▽帰宅時には髪や衣服を払う▽うがい、手洗いの励行▽外出そのものを控える−などが有効。福井新聞「天気概況コーナー」の黄砂情報、気象庁のホームページなども参照にするとよい。

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