えちぜん鉄道永平寺勝山線の松岡駅に設置した、ドラクエ風の案内地図看板。左側には「あなたがレベルUPする街!永平寺町」と書かれています

各見所スポットにはゲーム風の解説がついています。冒険したくなる!

ドラクエ風地図看板の裏側は、美しい九頭竜川の風景が描かれています。よく見ると、永平寺町内の風景写真を使ったモザイクアートです

えちぜん鉄道永平寺勝山線の松岡駅

 えちぜん鉄道「松岡駅」(福井県永平寺町)の案内地図看板がリニューアルされました。
 ホーム側はドラクエの世界観を再現したようなドット絵の地図。
 駅正面側はモザイクアートで九頭竜川の美しい流れが描かれています。

 このプロジェクトは永平寺町と福井大学の共同研究の一環として行われ、福井大学の学生や社会人学生、産学官連携本部を主たる活動場所とする「ゆるパブリック」のメンバーらが参加しました。
 今回は私、ゆるパブリック理事長・みどりん(永平寺町出身)が、「ゆるパブコラム」を担当します。

 ■必要なものを、必要なだけ

 アイデア出しは去年の5月から数回行われました。コラムを書けるほどには覚えていないのが正直なところですが、確か、竹本拓治先生(福井大学産学官連携本部准教授)が「ドラクエみたいなドット絵の看板はどうやろ?」と提案され、満場一致でデザインを決定したはずです。

 スマホが普及した現在、詳細な地図を駅の看板に書き込む必要はなくなりました。「あっちの方向に○○があるっぽい」と理解した気になれる程度のドットの情報で十分で、それ以上の情報を駅の看板に求める人は少なくなったのではないでしょうか。

 また新看板には、「あなたがレベルUPする街!永平寺町」というキャッチコピーと、ポイントごとのコメントが書き加えられています。街の楽しみ方を伝えるだけでなく、看板そのものに面白さという価値が加わっています。攻めすぎず、守りすぎないバランスが絶妙で、思わず立ち止まって読みたくなる看板になっていると思います。

 ■くだらないことを全力で

 ドラクエをモチーフにすることが決定した段階で、竹本先生は自らRPG風マップデータの版権をもつ会社に訪問し、許可を得られたそうです。駅の看板をドット絵にしたいがためにそこまでする大学准教授、ゆるくないですか?ゆるいというより、むしろ本気すぎて引きますか?でも私は、そういうの大好きです。

 この看板は、役場でつくられていません。学校の教室で、ドラクエの思い出を語りながらつくられました。公共は役場のなかでなく、みんなの生活のなかにあってほしいものです。

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 福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。2016年3月まで鯖江市に「ゆるい移住」していた江戸しおりさんを中心に執筆中。

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