依存症について理解を深めた講演会=30日、福井市の県生活学習館

 ギャンブル依存症について考える講演会が30日、福井市の県生活学習館であった。当事者や家族、医療関係者ら約40人が参加。ギャンブル依存症問題を考える会(東京)の田中紀子代表が講演し「依存症は病気という社会の共通理解が重要」と訴えた。

 自らも依存症だった田中代表は「依存症はギャンブルによる借金を繰り返している人」と定義。「『オレも昔はギャンブルで借金したけど、やめられた。だからお前もやめられる』という人がいるが、その人は依存症でない。依存症は、脳のドーパミンという物質がかかわる病気だから、自分ではどうにもならない」とした。

 依存症になるのは気持ちが弱いから、といった指摘があることについて「糖尿病患者に『心を強く持って血糖値を下げろ』と言うでしょうか? 依存症の人を社会でどう受け入れ、支援していくかを考えるべき」と話した。

 回復に向けては、同じ立場の人が集まりミーティングを行う自助グループに通うことが重要と指摘。「私も13年ギャンブルをやめているが、1週間の命と言われればマージャン三昧の生活を思い浮かべる。つまり依存症は慢性疾患で、いつ顔を出すか分からない。生涯、回復施設に通い続けることが大切」と話した。

 講演は、依存症などからの回復や自立を支援する福井市の一般社団法人ライフトレーニングが主催した。

 同団体など6都県の8団体は今月、ギャンブル依存症支援団体連携協議会を設立。考える会は協議会の事務局を担っている。

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