海外向けに福井の魅力を伝える福井新聞サイト「ECHIWA」の記事や写真を題材に英語で意見交換する高志高の生徒たち=26日、福井市の高志高

 福井新聞まちづくり企画班が、海外に福井の魅力を発信しようと立ち上げたサイト「ECHIWA(エチワ)」が、文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に指定されている福井市の高志高校の英語の授業で教材として活用されている。生徒らは福井に根付く食や伝統工芸、自然などを紹介する記事から感じたことを英語で発表。課題を通じて古里の価値を再認識している。

 ECHIWA(http://echiwa.jp)は「まちづくりを取材する記者から、まちづくりする記者に」をコンセプトにしてきた企画班が、地域の人たちと取り組んだまちづくり活動で感じた福井の魅力を英文で紹介している。

 日々の暮らしの中にある魅力をあらためて掘り起こし、日本を深く知りたい訪日客らの注目を集めることで、県民に福井の暮らしの良さを認識してもらうことが目標。昨年末に立ち上げ「食」「人」「自然」「工芸」「風土」の5分野に分け、記事や写真、動画を掲載している。

 同校では4月中旬から、SGHとしての授業科目「グローバル英語」でサイトを教材にしている。26日の授業では、宿題で「大野市の七間朝市」「池田町の循環型農業」の記事を読み込んできた2年生約35人が、感じたことをサイトの写真を示しながらお互いに発表。英語で自分の考えを伝えるには、何が大切かについても意見交換した。

 七間朝市について発表した生徒の村岡尚紀さんは「店を出す農家のお年寄りと地域のお客さんが単なる売り買いの関係ではなく、お互いの生活の一部として密接につながっていた。人と人のつながりが温かいと感じた」と話す。

 SGHとして同校が目指すのは、世界で通用するグローバル人材の育成。サイトを教材にした英語教諭の山内悟さん(52)は「自分のまち、さらには自分自身について語れることが、グローバル人材への第一歩。福井についてまだまだ知らないことが多い生徒にとって、地元の魅力を英語で提供してくれているECHIWAは非常にいい教材」と話している。

 生徒らは10月にオーストラリアや東南アジアなどでの海外研修を控えている。授業では今後もサイトを活用し、英語力アップと古里の魅力探しに取り組んでいく。

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