大型の補助人工心臓を装着しているために病院のベッドからほとんど離れられないという稲本啓君=2016年10月、東京都内(家族提供)

 重い心臓病を患う稲本啓君(2)=茨城県在住=に米国で心臓移植手術を受けさせる費用を募っている「ひろくんを救う会」の北陸支部が2日、福井市内で発足した。福井県庁で父親の創さん(33)らが会見し「危険な局面もありながら、2年半生きてきたこの子の命をあきらめたくない」と協力を訴えた。3日午前11時〜午後4時、JR福井駅西口で募金活動をする。

 創さんらによると、啓君は生まれてすぐに心臓に異常が見つかり「拡張型心筋症」と診断された。血液を体内に送り出せない状態で、昨年8月から補助人工心臓で命をつないでいる。

 両親は渡米移植を決意したが、治療費や渡航費は計3億1千万円。両親の友人を中心に立ち上がった救う会が、昨年末から全国に支援の輪を広げている。北陸支部は、福井から茨城に引っ越した救う会メンバーの相談に応じた福井市の友人らが発足させた。

 会見で創さんは「これほどのお金を頂いていいのか葛藤もあったが、今は善意を寄せてくれた人たちのためにも啓を助けたいと思っている」と決意を語った。会見後は福井駅西口に立ち、募金への協力を呼び掛けた。

 4月27日時点の募金額は約2億5120万円。5月末に渡航する方向で調整が進んでいる。活動状況などは「ひろくんを救う会」のホームページで確認できる。

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