能登半島地震の被災者に元気を出してもらおうと、福井市美山地区のNPO「越前みやまそば元気の会」は六日、石川県輪島市門前町の仮設住宅の敷地内で、被災者やボランティアらに無料でおろしそばを振る舞った。

 同会は、イベントなどでそば打ちを披露している。四年前から同町で開かれている「そばの市」にも参加し、交流を続けてきた。二○○四年の福井豪雨で多くの人に助けられたこともあり、自分たちも何か役に立ちたいと行動を決意した。

 同会員十五人がテントを張り、地元の在来種を使用したおろしそばを作った。雨にもかかわらず大勢の人が訪れ、持参したそばも含めて千食以上がすべてなくなった。

 一週間前から仮設住宅で暮らしている山本芳雄さん(77)は「一度福井に行って越前そばを食べたことがある。コシがあっておいしい」とおかわり。テント内は「ありがとう」「元気が出た」といった声が飛び交った。

 同会の冨田謙治理事長(58)は「おいしいと言ってもらえてよかった。来たかいがあった」。高倉博雄さん(68)は「ほんの一瞬でも笑顔になってもらえれば、ボランティアをした価値があったと思う」と話していた。

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