第138回北信越高校野球福井県大会準決勝・高志―啓新 接戦をしのいで初の決勝進出を決め、喜びを爆発させる啓新ナイン。手前左は高志の先発林洋介=5日、敦賀市総合運動公園野球場

 第138回北信越高校野球福井県大会は5日、敦賀市総合運動公園野球場で準決勝を行った。第1試合は啓新が序盤、高志の好左腕林洋介から3点を挙げリード。先発藤原直也の力投と堅い守りで、終盤粘った高志を4—3で振り切り、2季ぶり3度目の北信越大会出場を決めた。

 ■啓新「準決の壁」破る ピンチで粘り強さ

 最後まで苦しみ抜き、「準決勝の壁」をついに打ち破った。啓新は2点リードの九回2死二、三塁で先発藤原が中前打を浴びたが、内外野の中継プレーで同点を狙った二塁走者を本塁でタッチアウト。創部6年目で春夏秋を通じ初の決勝進出を決め、大八木治監督は「大したもの。今まで一度も通れなかったところを一気に駆け上がった」とナインをたたえた。

 背番号10の右腕藤原は今大会3試合目の先発。大八木監督は「夏のためにもエース牧ではなく、藤原」と送り出した。四回に失点し、今大会の連続無失点は19回で途切れたが、「無失点より勝てる投球」と自分に言い聞かせていた。ピンチが続いた終盤は、気迫あふれる投球を見せた。

 九回の中継プレーは中堅の攝津賢亮から二塁宮治大起、捕手喜屋武賢とつないだ。「外野手の気付きで、前にきていたからアウトにできた。定位置だったら2点入っていた」と大八木監督が絶賛するビッグプレーだった。

 啓新はこれまで春秋4度、夏は2度、県大会準決勝で涙をのんできた。指揮官は「野手と藤原の成長が大きい」と粘り強さを突破の要因に挙げた。「高志の投手はいいので接戦になると思っていた。歴史を塗り替えることができてうれしい」と主将の坂上翼紗。鬼門の準決勝を乗り越えた勢いそのままに、初の決勝で福井工大福井に挑む。

 ■林が粘投、高志善戦

 高志は47年ぶりの決勝を逃したが、強豪の啓新を相手に1点差の善戦を見せた。山田貴生監督は「林はよく粘って投げた。狙い球を外し、余計な点はやらなかった」とエース左腕をねぎらった。

 林は六回を除き、毎回走者を背負ったが、打たせて取る投球で8回を9安打4失点。啓新の大八木監督も「直球の切れにやられた。いい投手だ」と認めた。林は「厳しいコースに投げるつもりが少し甘く入った」と序盤の3失点を悔やむ一方、「私立相手に粘れたことは自信になった。夏は全員野球で甲子園を目指す」と力強く語った。

 山田監督は、ミスが出た守備の精度や好機での攻めを課題に挙げ、シード校として挑む夏に向け「一回りも二回りも強いチームにしたい」と誓った。

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