こよみッションを考案した(右から)加藤さん、中川さん、蝦名さん

 「セミの抜け殻を10個集めよう」「虫めがねで火をおこしてみよう」—。2016年度に開かれた福井市の実践講座「Xスクール」の県外受講生チームが、毎日を“探検”に変える子ども向けの日めくりカレンダー「こよみッション」を考案し、商品化を目指している。好奇心をくすぐる指令が一日一つ書かれている。夏休み編の発行に向け、ネットで資金調達するクラウドファンディングの支援を募っている。

 考案したのは、ウェブメディア編集長の加藤洋さん(42)=滋賀県、元PR会社勤務の中川奈保さん(26)=東京都、東京造形大デザイン学科3年の蝦名豪紀さん(24)=同=の3人。県外の若手クリエイターが福井市内パートナー企業とともに事業創出を目指すXスクールで、チームを結成。カレンダー製造販売の「にしばた」(同市)と協力して企画立案した。

 こよみッション第1弾は、夏休みとなる今年8月の1カ月間に使える。毎朝起きたらカレンダーをめくり、その日に挑戦するミッションを確認する。「オリジナルのかき氷をつくってみよう」といった実験や「明日の天気を予報しよう」といった自然観察などの内容で、達成する方法を家族に聞いたり本で調べたりして、自ら考える力を身に付けてもらう。

 考えて仮説を立てたら、次は検証。日常にはなかった体験を通じて、新しい発見を感じ取ってもらう。自由研究のきっかけにもなるよう意識している。特別付録として、ミッション達成に必要なアイテムの虫眼鏡と「なぞの白い粉」がもらえる。SNS(会員制交流サイト)を通じて結果や過程を利用者同士が共有し、同じミッションでもさまざまな“答え”があることを感じてもらえるようにする。

 ヒントになったのは、小中学生が全国トップ級の学力・体力を誇る福井県の教育力。加藤さんは「自分で考えて実践する学びが根付いていると感じた。今はネットで調べれば何でもすぐに分かるようになったけれど、子どもたちが自ら体験して冒険する機会を提供したい」と話している。

 6月中旬に1500部の発行を目指し、大手サイト「Readyfor(レディー・フォー)」を介したクラウドファンディングの目標額を120万円に設定。3千円から支援でき、こよみッションの現物などの返礼品がもらえる。締め切りは5月17日。サイトは「こよみッション」で検索。

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