交差点に君臨し悪質な運転に目を光らせる高さ約5メートルの赤鬼と、子どもの鬼「きべ丸くん」=福井県坂井市坂井町木部新保

 福井県坂井市坂井町木部新保の三差路交差点に、巨大な手作り赤鬼が仁王立ちして約30年。現在は高さ約5メートルの“3代目”が、「飲酒運転・暴走運転 地獄行き」の看板を従え、行き来する車にジッとにらみを利かせている。

 この辺りはかつて「鬼辺村」と呼ばれ、鬼がいた伝説が残る。1989年、坂井町ふるさと祭りの「第1回かがしコンテスト」で、住民でつくる「木部新保鬼辺太鼓保存会」が高さ約2・5メートルの赤鬼を制作。「壊すのはもったいないと、交差点に置いたのが始まり」と初代の制作から携わる大木和夫さん(68)=同町=は振り返る。

 97年、区の各種団体でつくる「青空会」が高さ7メートルの巨大な2代目にモデルチェンジした。圧倒的な存在感を放ったが次第に老朽化。撤去のため2005年に横倒しにしたところ、復活を望む声が町役場などに寄せられた。同年、要望に応え、3代目が登場、交差点に“再々君臨”する。

 鉄骨で骨組みを作り、金棒は地元で調達した杉の木を活用。13年には愛らしい子どもの鬼「きべ丸くん」も登場した。大木さんは「色の塗り替えなど維持管理は大変だが、末永く愛されて残ってほしい」と、優しいまなざしで2体を見上げていた。

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