没後四百年を記念した「福井藩祖結城秀康」展が十日、福井市立郷土歴史博物館で始まった。秀康の肖像画や同藩の馬印、秀康にあてた伊達政宗の書状など、全国から集められた四十三点の貴重な史料が並び、来館者が興味深そうに見入っている。七月一日まで。

 結城秀康は徳川家康の二男で、二代将軍秀忠の兄。関ケ原の合戦後、越前六十八万石を拝領。一六○七年に三十四歳で病没した。

 企画展では秀康の遺徳をしのぶとともに、その生涯、事績をたどっている。

 陣中での所在地を示す同藩の馬印は、棒状の作り物の上部に笠(かさ)を付けた形状。結城家で使用していた形を用いたとされる。高さは二百十八センチあり、戦場の雰囲気をほうふつとさせている。

 秀康が所持していたとされる太刀「百国(ももくに)」の一般公開は初めて。刃の長さは六九・五センチ。刀身に刀で付いたような傷が数カ所あるが、傷の由来はよく分かっていないという。

 一五九九年に秀忠が秀康にあてた書状には「六人のうちへ御入なされ候由」との記述があり、豊臣政権末期に、秀康を大老の一人に加えることが模索されていたことをうかがわせる。

 また一六○○年の政宗の書状には、関ケ原後の上杉軍の動向を知らせる内容が含まれ、秀康が家康の天下統一のキーマンとして活躍していたことが分かる。

 通常料金(大人二百十円)で観覧できる。

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