福井鉄道福井駅前線=2016年9月、福井市中央1丁目の福井駅停留場

 北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、飛来の恐れがあるとして、全国瞬時警報システム(Jアラート)の発射情報が鳴るなどした場合、運行を見合わせると定めているのは、大都市を中心に走る主要鉄道事業者31の約9割に当たる27事業者(条件付きを含む)に上る。福井県内を運行する鉄道事業者では、福井鉄道は発射情報が国や報道から得られた場合、同社のテロ対策マニュアルで定めた「海外の情勢から全体的な警戒を必要とする」レベルに相当するとし、状況判断の上、運行見合わせなどの対応を取ることにしている。マニュアルに運行停止について明確な規定はないため、鉄道部の担当者は「今後検討する必要がある」としている。

 えちぜん鉄道は「Jアラートで発射情報を受信した場合、運行停止を含めて対応する」としている。

 JR西日本金沢支社は4月29日、発射報道を受け、安全確認のため北陸新幹線の一部区間で運行を見合わせた。JR西日本はJアラートかEm—Net(エムネット)の発射情報を受信した場合、列車の運行を見合わせる運用を4月に開始。今回はJアラート、Em—Netとも発信されず、報道のみだったが、金沢支社は「大事を取って新幹線の運行を停止した。今後も(4月に定めた)運用に照らしながら判断する。報道を受けての運行停止もある」としている。

 危機管理の在り方について、県内の鉄道事業者から「ミサイルだけでなくテロなどを含め、県民、国民の保護の観点からどのような行動を取るか考えていく必要がある」とする意見もあった。

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