ヤシガニ(資料写真=沖縄タイムス社提供、2014年撮影)

 沖縄美ら島財団の岡慎一郎研究員ら研究グループの調べで、ヤシガニのはさみの挟む力が体重の約90倍であることが分かった。これを基に、海外で見つかった体重4キロの最大クラスの個体の挟む力を計算すると、甲殻類最強で、ライオンのかむ力に匹敵するという。

 研究グループによると、ヤシガニのはさみの力の実測値が明らかになったのは初めて。海洋博公園内の海岸の林に生息する野生のヤシガニ29個体(体重33〜2120グラム)の挟む力を測ると、3〜180キログラムフォースで、体重の約90倍の力があることが分かった。

 海外で見つかっている4キロの最大クラスの個体の体重から計算すると337キログラムフォースで、ライオンのかむ力(300キログラムフォース)と同じ程度だという。

 岡研究員は「ヤシガニは貝殻を持たないヤドカリで、外敵から身を守るための道具として強いはさみが役立っている。その実測値が分かったことで、ヤシガニの生態について広く知ってもらうきっかけになれば」と期待した。

 研究成果は2016年11月24日、国際学術雑誌「PLOS ONE」に掲載された。(沖縄タイムス社提供)

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