開業3年目を迎えた北陸新幹線などについて話す和田豊和駅長=JR金沢駅

 北陸新幹線開業3年目を迎えた金沢市の玄関口、JR金沢駅で昨年6月から駅長を務める福井県越前町出身の和田豊和さん(57)。観光客でにぎわう金沢駅の現状や、インバウンド(訪日外国人)対応、2023年春に予定される北陸新幹線敦賀延伸などについて聞いた。

 —北陸新幹線3年目の課題は。

 和田 昨年度の利用客は開業初年度と比べ約7%減ったが、開業前と比べると2・7倍で推移しています。JR東日本と連携し「四季の美 五ツ星」と題したキャンペーンを展開し、北陸の歴史、文化、食の魅力を発信していきたい。課題は安全、安定輸送の確保が第一で、その上で、おもてなしの心を持ち丁寧な応対に努めることが大事。金沢の観光客は確かに増えているが、そこで止まっては効果がない。永平寺や東尋坊など見どころの多い福井県にも足を延ばしてもらえるようPRをしていきたい。

 —増えてきた外国人観光客への駅員の対応は。

 和田 中国、台湾の人は団体客であまり案内の必要はないが、欧米の人は3、4人の少人数グループが多く、問い合わせも多い。外国語案内の専門スタッフを配置、簡単な英会話マニュアルを作りだれでもスピーディーな案内ができるよう対応している。質の高いおもてなしで、ぜひリピーターに、との考えからです。

 —先月に導入した自動改札機の成果は。

 和田 これまで入場、出場の場所を区別して駅員が切符の改札や回収をしていたが、自動改札により双方向での通行が可能となった。朝夕の混雑などが緩和され、より円滑に利用いただいています。

 —ICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」の利用も先月、石川、富山両県で開始した。来年夏の福井県は、どう変わるか。

 和田 自動券売機での切符購入が必要なくなったほか、駅ナカでの買い物や一部のタクシーでも使え利便性が増した。来年、福井県でも利用できるようになる。(JRだけでなく)バスや電車など2次交通も1枚のカードで利用できるともっと便利になり、県や関係機関が話し合って整備していただければと思います。

 —北陸新幹線敦賀延伸に期待することは。

 和田 金沢駅の利用をみると、乗降が7割弱、乗り換えが3割強。敦賀開業後は関西、中京方面への乗り継ぎも多いでしょうが、いかに敦賀で下車して嶺南地方の観光をしてもらえるかが重要。そのためには歴史や文化、食材をもっとPRする必要がある。自治体や地域の人と連携しながら魅力発信に取り組みたい。

 —並行在来線は福井県内も三セクに移行するが、課題は。

 和田 三セク会社の現状は詳しくないが、地元でよく話し合って準備を進めてほしい。石川県のIRいしかわ鉄道とは、年2回課題を持ち寄り意見交換している。発足後もダイヤの接続などがスムーズにいくよう話し合いが必要です。

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