自然再生に向けた母国での取り組みを紹介するエゴさん(右)=15日、福井県大野市有終南小

 福井県大野市が水環境の整備を支援している東南アジアの島国、東ティモールについて知ってもらうと15日、同市有終南と有終西の2小学校で特別授業が開かれた。現地の男性が学校や集落で取り組む自然再生に向けた活動を紹介。子どもたちは積極的に質問し、理解を深めていた。

 市が2015年度から取り組む「キャリングウオータープロジェクト」の一環。同国で教育省アドバイザーを務めるエゴ・レモスさん(44)と、総合地球環境学研究所(京都市)の阿部健一教授を招いた。

 有終南小では4~6年生の約210人が参加した。人口約120万人の同国はかつて、湧き水に恵まれていた地。阿部教授は、保水機能を奪われた木のない山の写真を見せ「焼き畑を繰り返したことで木が消え、どんどん水が枯れていった」と説明。毎朝、子どもたちが水を運んでいる現状も紹介した。

 エゴさんは同国の小学校を巡って畑を作り、自然の大切さを教えている活動を伝えた。集落では雨水をためる小さなダムを造ったり、植樹したりする取り組みを紹介し「緑があふれ、田んぼも少しずつ増えてきた」と話した。

 市は、豊かな水の恩恵を受けている“恩返し”として同プロジェクトを開始。ユニセフを通じて同国の2県6集落に水道を建設する計画で、今年1月から2集落で工事を進めている。16日は、上庄と小山の2小学校でエゴさんによる授業が開かれる。

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