今冬の初雪(※1)は11月19日で平年より12日早く、積雪(※2)は平年より18日早い記録となりました。11月の初雪は2002年以来のことですが、この時期の積雪は110年の観測史上5回目で1950年以来のことです。

※1 気象庁ではその年の最高気温を記録した後、雪か霙が降った日を初雪日としています。
※2 観測点周囲の地面を半分以上雪が覆った状態

 過去の資料から似ている傾向をピックアップして予報の参考にする方法は類似法と言います。数値天気予報が確立するまでは、長期予報や台風進路予想に最近まで使っていました。この手法で、今年の初積雪を同じ時期の過去の記録と比較して見ますと・・・。

 左のグラフは明治37年、昭和13年、昭和25年、昭和48年の11月と12月、翌年の3月までの月最深積雪量です。グラフ*の数字はその月の最深積雪量で、それぞれその冬の最深積雪量を数字で表しました。一番多く積もったのは昭和25年12月の87cmで、少ないのは明治37年の35cmとなっています。初雪が早い年は昭和13年を除いて大雪になっていない例です。

 気象庁は平年値と比べて「多い」または「少ない」といっています。平年値は1935年の国際気象機関で30年間を統計期間とし、10年ごとに再更新すると勧告しました。日本はこれに従って、1921年からの値を使い10年ごとに更新しています。現在は1971年から2000年までの平均値です。福井の最深積雪は61cmですが、その10年前は76cmでした。敦賀は71cmが59cmというように変わりました。

 比較する場合は階級に分けています。30年間の観測値を、値が小さいほうから10番目までを平年より「少ない・低い」、11~20番目を「平年並」、21~30番目を「多い・高い」と、それぞれ3分の1ずつに区分し、観測値を当てはめて「多い」「少ない」などといいます。予想する時もこれに準じてどの階級に当てはまるか確率で表現します。

 雪は少々面倒な手法を取ります。「福井1971-2000年最深積雪」のグラフをご覧ください。この期間の最深積雪を少ない順に並べたものです。左端は20cm(1992年)、右端は196cm(1991年・56大雪)でX軸の数字は順位です。少ないほうから10番目は39cmで11番目は43cmです。3分の1はこの中間ですから41cmになります。同じく20番目は63cmで21番目は65cmですから64cmとなります。「平年並」は41cmから64cmの範囲で、40cm以下は「少ない」、64cm以上は「多い」としています。

 最新の3ヵ月予報(12月から2月まで)を見ますと、気温は12月「平年より低い」1・2月「平年より高い」確率が高くなっています。降雪量は3か月で「少ない」確率が高くなっています。参考にしてください。

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