まだ未完成の子どもたちの鬼の面

できた鬼の面を紹介する園児

節分の人形劇を見る子どもたち

鬼の登場

鬼の登場で泣く園

 ああ、また寒い冬が始まる・・・と思ったのは、ついこの間のことだったように思えるのですが、園内には節分に向けて子どもたちが製作中の鬼の面が部屋の外に所狭しと並べられ、各部屋からは子どもたちの豆まきの歌声が流れてくる季節となりました。

 節分とは中国から伝来された行事で、昔は「追儺」「鬼やらい」といって、宮中の年中行事の一つで、新しい季節に入るので、邪気や災厄を祓う意味があるそうです。

 各幼稚園や保育園ではそれに付け加えて赤や青や黄色にぬられた鬼の面をかぶった子どもたちの心の鬼も退治しましょうともなっているようです。

 私たち大人の心は、子どもの鬼の面のように赤、青、黄だけではなく、もっとさまざまな色合いに色どられているように思われるのですが・・・いかがでしょうか? そうした大人の心の在りようが人的環境として子どもに大きな影響を与えていることは言うまでもないことです。

 さて、先日のことです。サラナ親子教室でのこと、あるお母さんが「深い溝があるといわれていますが、それはどういうことですか」と私に尋ねられました。それはいつか「若い親御さんたちとの間には伝えるに伝わらない深い溝があるように感じられる」ということを何かに書いたものを読まれての質問だったのだろうと思うのです。

 昔のことを言っても始まらないということは重々肝に銘じてはいることです。しかし、子育てにおいても、価値観の違い、意識の違い、など、さまざまな点での違いは決して少なくはありません。いつの時代においても年代による考え方の違いというものはあるのが当然だと思います。


 しかし、その違いを違いとしてあきらめてしまうのではなく、互いの置かれている状況をより深く理解しあうための努力ということはとても大切なことだと思うのです。そのためにも、それぞれの「年齢の意味を知る」ためにバイオグラフィーを学ぶということは、子どもの育ちに関わるという共通目的を持った者同士において、大切なことなのです。

 さて先回に引き続き、西川隆範氏の「あなたは7年ごとに生まれ変わる 河出書房新社」によってバイオグラフィーの学びを進めていきたいとおもいます。「あなたは・・・」によれば、さらに人生を大きく3つに分けて考えてみています。

<人生を3つの区分で考える>

【1】
・生まれてから21歳までは身体は形成の途上にあって成長する時期。
・人生の準備期であり、さまざまなものを受け取る時期
・四季に例えれば人生の春
・一日に例えれば人生の朝

【2】
・21歳から42歳までは心魂の発展期
・21歳までに得たものを消化する時期で社会的に活動する時期。
・職や生活目標を持ち、ライフスタイルを築く時期であるが身体における成長と衰退の均衡が保たれる時期
・四季に例えれば人生の夏。
・一日に例えれば人生の昼。


【3】
・42歳以降は身体の衰退の時期であり、成長力が盛んであった若い頃は、その力によって意識が抑えられていた。しかし、身体の弱まりとともに、意識は目覚めていき、精神的(霊的な)意識の目覚めによって、人間は個人的な目標ではなく、人々のために自分の人生を用いたいと思うようになり、人々のために生きる時期。
・四季に例えれば人生の秋。
・一日に例えれば夕
(人生の冬と、人生の夜は死んだあとの時期に相当する)

 主観的に反応するものを心魂とよび、自分の個人的な感情から離れて客観的に活動する力を精神と呼ぶことにして、順調にいけばこう考えることができるということです。しかし実際にはこのように行かない人の方が多いかもしれませんね。


<7年周期>

 人はよく数的側面から物事を捉えていく捉え方があります。1という数を元にする考え方・・。 2という数を基にする考え方・・・。 3という数を基にする考え方・・・。

 そうした数の中で7という数を基にした捉え方も私たちの身近なところでよくなされてきました。この捉え方はいろいろなところで取り入れられているようです。

 七色の虹。7音階。春、秋の七草。一週間は7日。子どもの成長を祝う7、5、3。死者にたむける7日ごとの法要などなど。シュタイナーは人間の成長や人生を7年毎の周期で捉えていっているのです。まずその概要から見ていきたいとおもいます。

・人生の第1期   誕生~7歳まで    身体が成長するとき
・人生の第2期   7歳~14歳まで 心が成長するとき
・人生の第3期   14歳~21歳まで 思考の力が育つとき
・人生の第4期   21歳~28歳まで 私は世界をどのように感じるか
・人生の第5期   28歳~35歳まで 人生の危機に向き合う
・人生の第6期   35歳~42歳まで 精神的な生き方へ向かって
・人生の第7期   42歳~49歳まで 人生の後半をどう生きるか
・人生の第8期   49歳~56歳まで 人生の完成に向かって
・人生の第9期   56歳~63歳まで   人生を完成させる
・人生の贈り物   63歳から
(昨日に聞けば明日が見える 大村裕子 ほんの木より)

 次回からはそれぞれの7年周期についてもう少し詳しく見ていきたいとおもいます。

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