この言葉を知っている人はかなりのワイン通。Foxyは狐。日本では狐臭〔こしゅう〕と訳されています。「狐の臭い」というので慌て者は急いで動物園に行ったりします。

朝、起きると多くの狸が交通事故で道に横たわっていた。という実家の思い出を語る社員〔京都の田舎〕がいます。これだと動物園に行かなくても「狸臭」〔りしゅうでしょうね〕が一発で解りますね。でも動物の臭いとは全然関係がありません。

この狐臭があるのはアメリカ系の葡萄ヴィティス・ラブルスカ。

「ラブルスカ」が「狐」を意味し、狐が好んで食べたことから由来すると記してあるものがあります。でも最も有名な説はフォックスさんという名前の人がアメリカ葡萄には香りが強く、独特のものがあると指摘したこと。これでフォックスさんの名前が付いたというものが定説になっているようです。それは良いとして、とにかくワインを作る葡萄は大きく二つに分けられます。ヨーロッパ系のヴィティス・ヴィニフェラとアメリカ系のヴィティス・ラブルスカ。

ヴィティスは葡萄の意。ヴィニフェラはワイン用のという意味です。で、何故ラブルスカは狐を意味するの? 狐用の葡萄ということでランクが下に見られていたのかも知れません。

さぁ、ここまできてどんな香りが気になるでしょう。ワインの本を広げてもナイアガラやコンコードにある独特な香り。としか大抵書いていない。

手抜きですよね。って言うか、これだ!と表す言葉が見つからないだと思います。
答えは簡単。ファンタ・グレープの香り。懐かしい甘い葡萄ジュースの香りです。科学的にはアントラニル酸メチルの香り。

これはこれで昔懐かしいワインの香り。ナイアガラとかコンコードなどという葡萄品種から作られるワインです。入門編としては最適な香りと味だと思いますが、最近見かけません。通を気取ろうと思ったら、間違っても「コンコードが好き」などと言わない事。心の中で思って下さい。

実はフランス人はこの香りが超嫌い。フォキシー・フレーバーという言葉も使いません。形容詞化してフォクセと言うらしいです。

以外なのは日本の有名葡萄品種「甲州」もヨーロッパ系のヴィティス・ヴィニフェラ。
シルクロードを辿って日本にやってきたからです。近年、品質の向上が目覚しい品種ですが、生まれから考えると限りない力を秘めていると思います。

ヨーロッパ系ヴィティス・ヴィニフェラは約5000種。世界で栽培されているのは約1000種。実際にワイン用に使われているのは約100種と言われています。凄いぞ。葡萄属。人類発祥以前から存在しているからね。

【しりとりワード!】

ヴィーノ→ノン・ヴィンテージ→淑女のため息→キアンティ→田舎方式→キャヴィア→アペリティフ→ブラインドティスティング→クリスタル→ルビーポート→吐器→貴腐→フォキシー・フレーバー