現在のドイツでの状況を、老人施設での介護経験があるドイツ人に訊ねると、別居が当たり前でよほどの田舎にでも行けば同居はあるかもしれないが・・・ということでした。子どもたちの独立後は、それまでの自分の家で生活し、やむを得なくなったとき老人施設に入るのだが「入りたくて入る人は誰もいない」と言い切られたのです。

 ある日本の農村での今日では本当に珍しい「五世代家族」の暮らしぶりが、先日テレビで放映されていました。「五世代家族」の中で暮らしている、家族の最年長である101歳のおばあさんにこうした生活への感想を訊ねると「血のつながりというものはすごいものだねえー」と応えておられました。

 またこんなこともありました。腰がかがんで、すっかり体の小さくなったおばあさんが近くの広い畑で一人黙々と草むしりをしていました。まもなく来られたおじいさんに、「おばあさん元気でお仕事できていいですね」と声をかけると笑って、「仕事ができなくなったら、家では面倒見られないから老人ホーム行きやけどね」と事も無げに言われてしまったのです。

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