福井県地方は6月13日平年に比べ3日遅く梅雨入りし、平年に比べ5日早い7月17日に梅雨明けしました。「梅雨明け十日」とは梅雨明け後十日間は天気が安定して雨が降らないと言う意味で、夏山登山の最適期間とされています。筆者が調べましたところ、梅雨明け後の無降水日数は多い年は15日間、少ない年は0日で平均しますと7日でした。

 今年の梅雨を6月と7月のデータで見ますと、1mm以上の雨が降った日の平年値(※)は6月は12日間、7月は12日間ですが、本年は6月は12日間と平年並みでしたが7月は9日間と少なくなっています。期間の降水量は6月の平年値175.5mmに対し144.5mm、7月は平年値213.8mmに対し200mmと少なくなっています。(7月はまだ終わっていませんが、週間間予報を参考に、7月は晴天続くとして計算しました)

※平年値 1971年から2000年の30年平均値

 例年ですと「小笠原高気圧」に覆われて夏の晴天となるのですが、今年の梅雨明け後の天気図を見ますと、例年にないことに気づきました。太平洋の高気圧の位置が北偏しているのです。500hPa天気図で7月11日に本州の東海上2000km付近に、地上天気図の高気圧に相当する5940mの等高度線が現れました。その後この中心は勢力を強めながらゆっくり西進して、17日には東海上500kmに移動し、19日は本州上に腰を落ち着けました。300hPaまで達する安定した気団です。

 高層天気図は、指定した気圧が地上何mにあるかを表現しています。指定気圧面は、850・700・500・300hPaです。500hPaは5700mを基準に60mごとの等高度線を解析しています。

 高気圧に大きく覆われますと気圧差による風は吹きません、地形による風が主で、山谷風や海陸風です。日の出後太陽放射で気温は上がりますが、陸地が温められると上昇気流が起こり、それを補填するように海から風が入ってきます。夜間から日中にかけては陸地から海への南風でしたが北風に変わります。気温の変化を見ますと、北風に変わると温度の上昇は止まります。この地形のおかげで、福井県は記録破りの暑さを免れています。

 全国各地で観測以来の最高気温を観測していますが、福井の最高気温1位は37.5℃、10位は36.2℃です。10位までの温度の発生状況は大正から昭和の初めが6件、昭和47年以降は4件となっています。